Project

プロジェクト

『はやぶさ1プロジェクト』

“はやぶさ”(MUSES-C)が、地球から約2億9000万キロ離れた小惑星(イトカワ)から表面の物質(サンプル)を地球に持ち帰りグローブボックス雰囲気下でサンプルの分析を行うという世界初の試みとなりました。その結果は、科学的意義の極めて大きいものと考えられています。

微小宇宙物質試料作業チェンバー(クリーンチェンバー)を納入
納入先:(国研)宇宙航空研究開発機構 殿

万全なサンプル受け入れにむけて

“はやぶさ”出立以降、本格的な惑星サンプル受け入れ設備について、より具体的な試験内容や回収されるサンプルについての取扱いなどが協議され、JAXA殿の指導のもと装置の製作は始まりました。“はやぶさ”そのものの地球への帰還すら危ぶまれる中、帰還後の受け入れ態勢を万全にするため「常にサンプルを受け入れる準備を怠ってはいけない」という一つの思いを胸に、日々製作は進められました。

装置専用の部屋を設置

特別な装置は特別な環境で製作されなければならない。そのため装置専用の部屋を作成し、組立作業が開始されましたが、熱がかからないようにゆっくり時間をかけて行う作業など、手探りでの進行となり、気が遠くなるような作業の繰り返しでした。

動作確認作業の開始

完成後の評価についても、評価方法そのものを確立することから始まりました。そのため、すべてのデータの採取が貴重な仕事。すでにこの段階から基礎データの採取は始まっていたのかもしれません。
未知のサンプルに対して、あらゆる測定項目が示唆されました。
それらの計測を行うため、多くの分析評価ユニットは、本体に接続可能な仕組みを設け、実際の接続動作の確認などが開始されました。

はやぶさの帰還、試験運用の開始

“はやぶさ”が帰路に就き、試験運用が始まりました。帰還後の運用に当たり、多くのトラブルが想定され、修正点を調整しながら、装置の完成度を上げていく作業となります。また、多くのブランクデータの取得も開始されました。
今もまだ、メンテナンスを繰り返し行い分析評価の運用は続いています。

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